2022-08

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分子進化と表現型進化の橋渡し

前回紹介した木村資生博士は、本来、ダーウィニズムの正しさを数学的に証明したいと願う強い想いから集団遺伝学を徹底的に研究したのである。その真摯な思索の果てに、これしか有り得ないと自信を持って完成した中立進化説は、彼が絶対的に信仰していた自然淘汰説を完全に否定するものであった。これは旧パラダイムに最も忠実に思索する者が、それを破壊する新パラダイムの創始者となるという最良の例である
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中立進化説の正しい理解

現代人は、ヒトとチンパンジーが共通の先祖から約500万年前に分岐したということをゲノム比較から知ることができる。ここで使われている「分子時計」という技術は中立進化説(中立説とも呼ぶ)の応用であるから、中立説は既に確立した真理として認められているのだ。しかるに、中立説の存在も、中立説が自然淘汰説を完全に否定したという事実も、一般に全く知られていない(というより意図的に隠蔽されている)。
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進化論の誤りは経験論の誤り

次回から詳細な進化論批判に入る前に、進化論の誤りの本質をその経験論的大前提の誤りとして理解する認識論批判が不可欠と考える。全ての能力は、経験的に獲得したものではなく、初めから持っていた潜在能力の発露なのである。AIが神になれない根源的理由は、真理認識能力が人間のみが持つ霊性に依るもので、それがAIには無いからである。また、サルがヒトになれない根源的理由は、言語能力がヒトのみが持つ左脳に依るもので、それがサルには無いからである。
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AI信仰を生んだ科学信仰

前回、進化信仰を批判するのはAI信仰を批判するためだと語ったが、この関連性が今一つ分かり難かったかもしれないので、もう一度説明しておこう。本来、AI信仰は科学信仰に直結するものである。科学が現世救済を約束してくれる神であるならば、その究極的産物であるAIが神となるのは自明であり、それを数学的に証明することも可能だと信じられた。フレーゲからゲーデルに至る数学基礎論の隆盛は、数学が神に代わって真理を保証できると証明することを夢見る数学崇拝に導かれていた。しかし、その数学崇拝はゲーデルの不完全性定理によって打ち砕かれ、数学基礎論は過去の黒歴史と化したのである。
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AI信仰を支えた進化信仰

前回から進化論批判を始めたのは、グローバリストの世界支配を防ぐため、AIによる支配を絶対に許してはならないからである。これは分かる人には自明のことだが、まだまだ理解できない人が多い。AIが人間を超えて進化してやがては神となるというAI信仰に疑いを持ち、かつ明確にそれを否定できる現代人がどれほど居るであろうか?このAI信仰の嘘を完璧に証明し全世界に周知徹底しなければ、巨大企業がAIの名において支配する恐怖の全体主義世界を大衆が何も考えずに受け入れてしまう未来は確実に来る。
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